昨日は樋口一葉の『たけくらべ』を授業で読んだ。いつ読んでも、よくぞ書き残してくれたと思う。「或る霜の朝水仙の作り花を格子門の外よりさし入れ置きし者の有りけり」という最後の場面を読み終わってオフィスに行くと、先月末にスーパーで球根を買って育てていた水仙がたまたま咲いていた。ペーパーホワイトという名前で売られていたものである。ヨーグルトのカップは私のお昼ご飯の抜け殻。この水仙は気のせいかインクと紙の混ざった香りがする。授業にわざわざ持って行き学生に同意を求めるが、皆それは違うだろうということなので、きっと気のせい。